後悔、先に立たず

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こんにちは、よこい(36)と申します!

現在、母(72)と2人で暮らしています。母はアルコール依存症で、認知症です。
母はときどき現実と過去の記憶をごちゃ混ぜにしてしまうことがあります。よく出てくるのはこの辺り。

母「ばぁちゃん(母の母。よこいの祖母)、まだ帰ってきてない?」

母「じぃちゃん(母の父。よこいの祖父)はまだ元気なんやけどなぁ」

母「キヨシ(母の弟。よこいの叔父)、どこへ行ったんやろう」

祖母・祖父は30年近く前に鬼籍に入っていますし、叔父はその前に失踪したきりです。

初めてこれを聞いたとき、よこいはけっこうぞっとしました。
認知症の代表的な症状に「ここがどこだかわからなくなる」「今がいつなのかわからなくなる」という見当識障害があります。そう知ってはいたのですが…。

母にとって、祖父母と叔父といえばかなり重要な存在です。振り返ってみれば、認知症を発症する前からお酒に酔うとよく言っていました。

母「ばぁちゃんは怖い人やった。学生の頃はよう髪の毛掴んで引っ張り回された」

母「じぃちゃんはよう酒飲む人やった。一升瓶くらい1日で空ける人やった」

母「キヨシは借金作って水商売の女の人と逃げてしもたんや。会社の車で逃げたから、ばぁちゃんと謝りに行ったんや」

……うん。まぁ、なんというか決して平和な思い出話ではないんだけども。

こんな強烈なエピソードまで忘れちゃった? 母の認知症、そこまで進行してるの? とよこいは怖くなったのです。恐怖と悲しみ。もう母は現実世界を生きていないのかも……。

そういえば母は、祖父母と叔父に対しての後悔をよく話していました。

母「ばぁちゃんが癌で亡くなる直前、一緒に暮らしたいと言ってきた。私はびっくりして断ったんよ」

母「じぃちゃんは、ばぁちゃんを置いて家を出ていったんよ。なんでちゃんと見てくれへんかったんやろう」

母「キヨシを大学に行かせるために、ばぁちゃんはずっと口を捻っていた。私はお給料を半分も使っていた。アイツに行かせるくらいやったら私が大学に行きたかったのに」

などなど。
後悔って、思わぬ時に思わぬところで出てくるものなんですね。
後から言っておけばよかった、やっておけばよかった、と思わないよう日々、伝えたいこととやりたいことには取り組んでおかなきゃですね。

思わず笑っちゃったのはこれ。

母「お父さん(母の元夫)も死んでしもたしなぁ」
私「……いや、まだ生きてるよ!」

死者が蘇ることもあれば、生者が勝手に殺されることもあります。笑

この記事が、同じような境遇にいる皆さんの共感や安心感に繋がれば幸いです。

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